未熟者である自分と他人を楽しめるかどうかにある
キレイキレイのボトルは汚い汚いになりがち。こんにちは。こやしです。
先ほどまで、youtubeで放送されていた「オーイシカトウのピザラ人狼 夏の陣」を拝見していました。
加藤潤一さんについては6ポケの時代からファンで、浪人生時代の数少ない楽しみの一つとして大いに笑わせていただいておりました。もちろん今もなお、放送を見つけてはニヤニヤさせていただいております。
オーイシマサヨシさんは、このyoutubeチャンネルがきっかけで知ることとなったのですが、年齢不詳と言ってもいいシュッとした外見と、ドバドバ溢れて止まらないほどの優しい人フェロモンにすっかり虜となっています。
さてそんなお二人が放送しているピザラジオですが、今日たまたまラッキーなことに見れたのですが、タレントの方達と人狼生放送をなさっておりました。第三回戦の途中から見れたのですが、とても面白い放送であると同時に、気づかされたことがあったので、つらつらと書いておこうと思います。
人狼放送については、多くの方々がなさっていますよね。私が一番好きなのはアルティメット人狼。日本最高峰の魅せる人狼ということで、エンターテイメント性・人狼テクニック・個々人のキャラ立ちなど、本当に毎回面白い人狼で飽きることがありません。
それに比べて、今回のピザラ人狼は、お世辞にも「上手い!」という人狼プレイではありませんでした。出演されているタレントさんたちの中には初心者の方もおられ、推理が思うように進まない方もおられることが見て取れました。
しかし、めちゃくちゃおもしろかったんです。
いつも見ているアルティメット人狼とは、スピード感も推理の奥深さも到底、差がありました。字面だけ見ると、「ただの劣化版」という風な印象をもたれるかもしれませんが、実際試聴すると、それはもう虜になって見てしまいます。私自身が「オーイシカトウのピザラジオ」のファンであることを差し置いてもおもしろかったと感じます。
これがなぜなのか。3つの理由があると感じました。
1.初心者がプレイするから面白い
youtubeで初心者プレイ動画って人気のコンテンツですよね。
このコンテンツはどういう人が見るのか。おそらく、ある程度その内容を理解して、少なくとも初級者のレベルを脱している人が、見ているのだと思います。
誰にでも初心者の時代はあります。当時を思い出し、「あー、あったなぁこれ」とか「そうそう。ここが難しいんだよねー」とか思いながらニヤニヤしながら見るのです。それは一種の優越感を得られるからという感覚に近いと思います。
また、成長していく様が見て取れる。ということもこの理由に当てはまると思います。本放送では計5回の人狼が繰り広げられましたが、回を追うごとに、急激なスピードで人狼慣れしていっているのがわかります。人の成長を見る瞬間は何にも変えがたい喜びを感じるものです。
これは、アイドルを応援する真理に似ています。10歳そこそこでステージに立って一生懸命歌って踊るアイドル。初めは歌もダンスも見られたもんじゃないほどに未熟です。しかし、彼女達も歳を重ねるごとにそのエンターテイメント力は向上し、テレビやネットで名の知れた存在へと成長していきます。その過程を見たいがために、オタク達は追っかけるのです。
キングコングの西野さんは「作品単体での価値」よりも「その作品が生み出すストーリーの価値」の方が重要であるとおっしゃっています。これらは、まさにその「ストーリー」に当てはまる好例と言えるでしょう。
最後の挨拶で、古河さんがおっしゃっていましたが、ゲーム性としても一切のセオリーが通用しない、完全に新しいものとして生まれ変わっていた感がありました。とても新鮮で飽きない要素の一つだと言えるでしょう。
2.否定的な言葉、他人を落とす言葉がないから面白い
これはオーイシさん、加藤さんを初めとした出演されていたタレントさん達がどのような人であったかに言及した理由です。
しばしば人狼では、攻撃的な言葉が飛び交います。それは人狼殺や人狼ジャッジメントなどでよく見られる傾向にあります。他人の考察の否定。矛盾に対しての否定。自分の意見の主張。それらは人狼をプレイする上で重要なファクターではあります。しかし、それが暴言を用いて繰り広げられることに問題があり、同時に、初心者にとって「怖く感じる」部分でもあります。
下手なことを言って潰されたらどうしよう。
自分の考察に破綻があったら、パートナーの人狼に嫌われるかも知れない。
初心者にとってこれほど恐ろしいものはありません。
しかしながら、本放送では、全てのプレイヤーが「他のプレイヤーの意見を否定し攻撃する」という行動を起こしていませんでした。彼らは傾聴力の塊です。優しい世界。
先に挙げた古河さんは、アルティメット人狼にも出演しているトッププレイヤーですから、他のプレイヤーの矛盾点などをいくらでも突っ込むことはできたでしょう。しかしそうはしませんでした。ゲストで呼ばれている以上、オーイシさん加藤さんを立てようという気持ちもあったかも知れません。要所で整理するような発言をするに留めていました。本当にできた人です。
3.放送のクオリティが高いから面白い
人狼の放送は、複数人がプレイヤーとして参加するため、音声・撮影がとても難しいのです。人数分のマイクを設置しなければ、うまく音を拾えないし、発言する人へのズームアップ。スイッチャーも重要な責任と技術が人ようになってきます。さらにプレイ時間が前後し、確定しないという性質を持つ人狼において、放送全体を時間通りに終了させることも難易度が高い項目と言えるでしょう。
本放送は、それらに関して全くストレスなく見ることができました。技術さん達の努力と準備に感謝するばかりです。
さてもう一度まとめてみます。本放送がおもしろかった理由は3つ。
1.初心者がプレイするから面白い
2.否定的な言葉、他人を落とす言葉がないから面白い
3.放送のクオリティが高いから面白い
ということです。
そして話は本記事のタイトルに移ります。
上記にあるように、初心者・未熟な状態っていうのは本来、楽しさ・面白さが存在している状態です。
本人にとっては吸収することが多く、成長しほうだいなエリアであること。
他人にとっても、その人の成長を見て取れるエリアであること。だからです。
しかしながら、イライラさせられることもしばしばあります。
それはなぜか。未熟さをみせる仕組みに問題があるからです。
今回の放送はその仕組みが素晴らしかった。そのためプレイヤーの一挙手一投足に注目できました。
これが、仕組みとして見にくい物だったら速攻でブラウザを閉じていたでしょう。
つまりソフト面とハード面、両方が適性に配置されることが必要ということですね。
私のこのブログも未熟そのものです。これからいっぱい吸収できますね!私って得してますね!ありがとう。